フェーズドアレイ気象レーダー研究会

開催日時

2024年10月31日 (木) 13:00-18:00
2024年11月1日 (金) 9:30-17:00

会場

大阪大学中之島センター 6Fセミナー室
京阪中之島線中之島駅 徒歩5分
(オンサイトのみでの開催です)

開催趣旨

降水現象を3次元で高速に観測できるフェーズドアレイ気象レーダーは、2012年に初号機が大阪大学吹田キャンパスに設置されました。2018年には降水量の推定精度向上を目指して二重偏波フェーズドアレイ気象レーダー (MP-PAWR) が埼玉大学に設置され、更に2022年から2023年にかけて吹田・神戸のフェーズドアレイ気象レーダーもMP-PAWRへと更新されました。ゲリラ豪雨や線状降水帯をはじめとした災害をもたらしうる気象現象の正確な観測・予報が社会的に重要な課題となっている中、本研究会ではフェーズドアレイ気象レーダーに焦点を当て、ハードウェア開発から観測結果の活用まで最新の知見を共有・議論する場を設けたく思います。

本研究会ではフェーズドアレイ気象レーダーに関して、下記の基調講演と招待講演に加え、一般講演を募集いたします。一般講演ではハードウェア技術、信号処理技術、校正、精度検証、観測事例、データ同化、応用事例などフェーズドアレイ気象レーダーに関するあらゆる研究発表を対象とし、さらに関連する衛星レーダー、パラボラ型気象レーダーや将来の気象レーダーに関する話題も歓迎いたします。また学生講演はポスター発表とし、関係者との幅広い交流を予定しております。

多くの方のご参加・ご発表をお待ちしております。

講演・参加申込

こちらのフォームからお申し込みください。講演申し込みは9月6日 (金) 締切です (すでに締め切りました)。なお学生はポスター発表となります。一般発表をご希望の場合でも、申込数によってはポスター発表をお願いする場合があります。参加登録は随時受け付けております。

参加登録費

無料 (大阪大学未来基金「レーダ気象学教育研究基金」の支援を受けて開催します。)

基調・招待講演

基調講演

牛尾知雄 (大阪大学)
高橋暢宏 (名古屋大学)
花土弘  (情報通信研究機構)

招待講演

前坂剛  (防災科学技術研究所)
足立透  (気象庁気象研究所)

プログラム

10月31日 (木)

13:00-13:40 牛尾知雄 (大阪大学)
基調講演「フェーズドアレイ気象レーダ研究開発のこれまでとこれから」

13:40-14:20 花土弘 (情報通信研究機構)
基調講演「フェーズドアレイ気象レーダ開発における現在までの歩み」

14:20-14:40 休憩

14:40-15:00 安樂直樹 (東芝インフラシステムズ株式会社)
一般講演「X帯MP-PAWRの製品化について」

15:00-15:20 嶋村重治 (日本無線株式会社)
一般講演「C帯二重偏波フェーズドアレイ気象レーダの開発」

15:20-15:40 和田有希 (大阪大学)
一般講演「フェーズドアレイ技術における適応型信号処理の高速化と高精度化」

15:40-15:45 写真撮影

15:45-17:45 ポスターセッション

11月1日 (金)

9:30-10:10 高橋暢宏 (名古屋大学)
基調講演「フェーズドアレイ気象レーダを用いた降水システムの解析」

10:10-10:50 前坂剛 (防災科学技術研究所)
招待講演「MP-PAWRのストリーミングデータ処理とその観測例」

10:50-11:10 前島康光 (神戸大学)
一般講演「フェーズドアレイ気象レーダーを用いた局地的豪雨研究~この10年を振り返って~」

11:10-11:30 Philippe Baron (情報通信研究機構)
一般講演「Using MP-PAWR and AI to nowcast “Guerilla” rain」

11:30-13:00 昼食休憩

13:00-13:40 足立透 (気象庁気象研究所)
招待講演「フェーズドアレイ気象レーダーを用いた災害気象の機構解明と監視予測技術への応用」

13:40-14:00 河谷能幸 (情報通信研究機構)
一般講演「2024年4月に神戸MP-PAWRで観測された降雹」

14:00-14:20 浅井啓太郎 (東芝インフラシステムズ株式会社)
一般講演「上空雨量情報と機械学習を用いた線状降水帯早期検知手法の開発」

14:20-14:40 濱田篤 (富山大学)
一般講演「オプティカルフロー法を用いた単一レーダ高頻度観測からの3次元風速場の推定」

14:40-14:45 牛尾知雄 (大阪大学)
閉会挨拶

15:00-17:00
3次元データ可視化ワークショップ

ポスター発表

Shuo Wang (大阪大学)
Observation of Radar-inferred Electric Field Evolution in an Isolated Thunderstorm by MP-PAWR

内藤伸治 (慶應義塾大学)
フェーズドアレイ気象レーダにおける複数ビームパターンを考慮したビームフォーミング

奥村凜太郎 (大阪大学)
MP-PAWRの送信波における偏波間位相差の直接測定

Sopia Lestari (名古屋大学)
Characteristics of precipitation systems during the heavy rain in July 2018 at Saitama Prefecture observed by Multi-Parameter Phased-Array Weather Radar

Archie Veloria (大阪大学)
Integrating Lightning into Satellite-based Rainfall Rate Estimates of GSMaP through a Kalman Filter

湯淺公也 (神戸市立工業高等専門学校)
阪大MP-PAWRとXバンドMPレーダによる2023年8月26日の積乱雲観測

由良建人 (大阪大学)
高分解能雲移動ベクトルによるGSMaP分解能向上に向けたアルゴリズムの性能評価

松本寛輝 (大阪大学)
フェーズドアレイ気象レーダーにおける凸最適化を用いた干渉除去手法の検討

田村駿 (大阪大学)
フェーズドアレイ気象レーダー2台によるバイスタティック観測

水野雄亮 (大阪大学)
フェーズドアレイ気象レーダーで観測する雷放電マイクロ波放射

早川太護 (大阪大学)
Ku帯二重偏波気象レーダの降水強度推定精度検証

三尾浩輔 (大阪大学)
XバンドMPレーダにおけるZHおよびKDPを用いた降雪量推定法の開発と検証

金丸佳矢 (情報通信研究機構)
衛星搭載降水レーダーによる降水気候プロダクト開発

ワークショップ

研究会終了後に、フェーズドアレイ気象レーダーなどで得られる3次元データの可視化手法の知見を共有する「3次元データ可視化ワークショップ」を開催いたします。各機関で採用している可視化フレームワークの紹介とその動作実演 (ハンズオン) を実施予定です。研究会にご参加の方はそのまま奮ってご参加ください。

懇親会

1日目のプログラム終了後に会場周辺で懇親会を開催予定です。詳細につきましては参加申込者にお知らせいたします。

世話人

牛尾知雄 (大阪大学)
高橋暢宏 (名古屋大学)
川村誠治 (情報通信研究機構)
和田有希 (大阪大学)

お問い合わせ

大阪大学大学院工学研究科 電気電子情報通信工学専攻 牛尾研究室
和田有希 (ywada [at] eei.eng.osaka-u.ac.jp)

主催

大阪大学大学院工学研究科 牛尾研究室